2012年08月29日
よばれやんせ湖北2011
開催チラシ
http://yobareyanse.shiga-saku.net/c38629.html
参加生産者
http://yobareyanse.shiga-saku.net/c38630.html
開催報告
http://yobareyanse.shiga-saku.net/c38631.html
参加者報告
http://yobareyanse.shiga-saku.net/c38632.html
2012年08月29日
よばれやんせ湖北2011 参加者報告
ご参加いただきました方々のブログ記事をご紹介!
NPO法人環人ネット
http://kanjin.shiga-saku.net/e710140.html
湖北えぇもんづくり本舗
http://emon.shiga-saku.net/e712090.html
長浜での日々の出来事
http://ncluster.shiga-saku.net/e711060.html
しが農村の魅力発信
http://shigamiryoku.shiga-saku.net/e710551.html
http://shigamiryoku.shiga-saku.net/e710619.html
NPO法人環人ネット
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湖北えぇもんづくり本舗
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長浜での日々の出来事
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2012年08月29日
よばれやんせ湖北2011 開催報告
よばれやんせ湖北~生産者・消費者交流会~ 開催報告
日時:2011年11月19日(土)11時〜16時
開催場所:朝日漁業会館
参加者:72名(うち,一般参加42名/他,お子さん6名)
参加費:2,000円
主催:よばれやんせ湖北実行委員会
(株式会社びわ鮎センター・吉田農園・株式会社ロハス余呉・長浜み〜な編集室・有限会社GAIA Community・辻村写真事務所・湖国の里山・MOH通信・NPO法人木野環境)
協力:長浜市地産地消推進協議会(長浜市農政課)・NPO法人環人ネット・長浜バイオインキュベーションセンター
◆プログラム
11:00 開会
11:15 トーク1:淡海の宝石!ビワマスについてのお話
松岡 正富さん(尾上朝日漁協)/
川瀬 利弥さん(びわ湖鮎センター)
〔進行〕川瀬 智久さん(長浜バイオインキュベーションセンター)
12:00 休憩
12:15 作り手との交流会
14:15 休憩
14:35 トーク2:食から地域を盛り上げましょう!
成田 賀寿代さん(長浜市地産地消協議会会長・こだわり滋賀ネットワーク)
森 建司さん(株式会社新江州 取締役会長)
15:25 閉会
15:30 直売会
◆開催報告(抜粋)
トーク1:淡海の宝石!ビワマスについてのお話
長浜バイオインキュベーションセンター 川瀬さんによる進行のもと、尾上朝日漁協の松岡さん、びわ鮎センター 川瀬さんから、ビワマスの生態や漁の方法、安定供給を行うための養殖・ブランド化の取組みについてお話が行われた。
◆松岡さんから
幅8メートルの刺し網をどうやってビワマスの通り道に仕掛けるか、真剣に知恵を絞る。ビワマスは賢い、漁師の動きをよく見ている。月が明るいと網が見えてしまってビワマスがよけて通り、仕掛けにかからない。マスは6月、アユは3月が最高に美味しい。ぜひ食べて!などなど
◆川瀬さんから
ビワマスの天然物は大変に美味しいが安定供給できないのが、料理屋などに卸すときにネックとなる。それを補完するためにも、養殖を行い安定供給できるように心がけている。水産試験場が15年かけて人工ふ化にやっと成功した。養殖はエサに水道・電気代もかかり、色々と苦労がある。などなど
作り手との交流会
交流会では、「湖北のフルコース」とも言える、ビワマスや湖北の食材をふんだんに使ったメニューをいただき、それぞれの生産者のみなさんに思いを語っていただいた。
【メニュー】

前菜
ウッディパル余呉…山カブドレッシングのサラダ
お惣菜
梅花亭…ビワマスコロッケ、ビワマスどぼづけの棒寿司、ビワマスの炙り
びわ鮎センター/鮎茶屋かわせ…びわます刺身(養殖もの)、味噌仕立て鍋
尾上漁業組合…びわます刺身(天然もの)
甲津原漬物加工部…イタドリと食用アザミの佃煮
湖北ええもんづくり本舗…そば
ご飯もの
吉田農園…ごはん
筑摩赤丸カブ加工グループ…赤かぶの漬物
三姉妹本舗…白菜たたみ漬け
ながはま元気っ子の会…具だくさんの味噌汁
デザート
吉田農園…米粉のマドレーヌ
mom's kitchen…パン
あやべとうふ店…豆乳ぷるん
その他
菊水飴
伊吹地域の薬草茶(ヨモギ・ビワ・イタドリ・ゲンノショウコ・クマザサ)

トーク2:食から地域を盛り上げましょう!
講師の成田さん、森さんから、地産地消の意義や、地元の産業を買い支える生産者の役割、また湖北の自然からいただく食品等の恵みについて、お話をいただいた。会場からも多数ご発言いただく。
◆成田さんから
湖北の魅力、真摯な農業者の方の魅力、それを消費者・行政・民間の共同でサポートをしていく体制づくり。こういう共有する場の大切さについて。鹿児島にて行われていた小学生への読み聞かせ後にオニギリをおやつでいただく活動について。もっと滋賀の農産物を大事にしましょう。などなど…
◆森さんから
競争第一の経済から、顔が見えて大事な関係の中からの商売に。技術を伝える場の必要性、また消費者がきっちり地域に根差した技術を支えていく体制づくりについて。この活動を続けて、県内の大きな動きにしていければ…。今は食が中心の視点だが、地域に根差した産業として衣食住に関わる応援をしてくように広げよう。などなど…
直売の時間
閉会後は、お料理を提供した団体さんが選りすぐりの「ええもん」を販売する直売を実施。「おうちでもいただきたい!」という参加者の方が多数ご購入くださり、ほぼ完売の盛況となった。
トーク1:淡海の宝石!ビワマスについてのお話
長浜バイオインキュベーションセンター 川瀬さんによる進行のもと、尾上朝日漁協の松岡さん、びわ鮎センター 川瀬さんから、ビワマスの生態や漁の方法、安定供給を行うための養殖・ブランド化の取組みについてお話が行われた。
びわ湖放送で松岡さんを取材されたDVDを上映
◆ビワマスの生態について
松岡:ビワマスは琵琶湖で一生を終えるのではなく、川に遡上して卵を産む。ちょうど今がその時期。今持ってきた卵は10日目の卵。この卵は1ヶ月少しで目玉が動くようになって(孵化)、川の流れに応じて琵琶湖にくだる。川をくだる時は、2月頃だが2cm〜3cmになる。多くの方の目に触れるときは、川を上がっているとき。ほとんどの川に遡上する傾向がある。
琵琶湖に出て、アユを食べて、一番おいしい状態になるために琵琶湖を動き回る。5月後半頃には竹生島のあたりまで行く。9月頃までは銀色。このときが一番おいしい。産卵期を迎え、赤く色づき、口が曲がる。おおむね3年〜4年で産卵期を迎え一生を終える。3000〜8000粒の卵を産み付ける。8倍になる可能性がある。
◆ビワマス漁の方法
進行,川瀬:ビワマスは別名「アメノイオ」と呼ばれるがなぜでしょう。
松岡:いくつか説がある。雨が降ると川に遡上することか、飴色で黒くなっているときの姿を言っている。
進行,川瀬:ビワマスの漁の刺し網の方法を教えてほしい。
松岡:カーテンをイメージしてほしい。漁師は水深80〜90mで獲りに行く。表面からそのあたりの水深で魚が泳いでいると思ってほしい。そこに網でカーテンをはる(実物を見せながら説明)。高さは8mほどあり、広げると幅32mほどになる。ピンと張れないので実際は20数m程度に広がる。漁師はどこに魚が泳いでいるのか考えながら、80mの中に網をいれて獲る。網と同じ方向に泳いでいたり、2cmずれていると獲れない。「かかってください」といという獲り方。天気や地形からの水の流れを読んで、頭の中ではすごい葛藤がある。どれだけ努力しても漁獲量が一緒ではない。魚を獲ってくることが、漁師の第一の条件。どれだけ朝早く起きて漁に出ても、魚が獲れなかったら一流から三流になる。魚を獲ることにかけては、カワウの方が能力を持っている。空を飛んで、水に潜って、魚を見ながら獲る。カワウの驚異も感じる。漁は、ビワマスがアユを食べるので、そういう食べる魚の動きも参考にする。
◆ビワマスの獲れる時期等について
進行,川瀬:ビワマスは秋に獲るとのこと。1年中は獲れないのか?
松岡:水温が肝心。魚がどの層を泳いでいるか。冬場、琵琶湖は7℃前後になっている、なのでどこに泳いでいても不思議ではない状態。夏の水温が高い頃は、ある層が魚の泳ぐ層になる。そのとき漁をしている。ただ、水面から琵琶湖の底のことを知ろうとしているということ、網に掛っている魚の様子から、網の場所を変えたり、方法を変えたり努力をする。
進行,川瀬:夏はポイントが絞りやすく、冬は水温が全体的に同じなのでポイントが絞れにくいということですね。
進行,川瀬:月が出ている時は獲りにくいと聞くが、なぜか。
松岡:本当のことはわからないが、月が半分以上出ると、水面から10m下の状態でも光が入るそう。なので、網を認識するようで、かかりにくい。月が半分以上かけていると、かかりがよい。あと、古い網だとかかりにくく、新しい網だとかかりやすい。目がいいのではないかと思う。網を認識されているようだ。それによって、(魚ごとに)食べる餌も変わるのではないかと思う。
◆ビワマスのおいしさ
進行,川瀬:料理について聞く。ビワマスの美味しさはどこか。
川瀬:姉川の河口付近、びわ町南浜に生まれたが、昔から、琵琶湖で獲れる魚で一番おいしい魚と言えばビワマスだった。焼いても煮ても、刺身でもよい。自分たちでもあまり食卓に上らなかった。ウグイやハスは多かったが。たくさん獲れたときのおこぼれという感じ。ただおいしい魚であると認識はしていた。湖魚料理の店をしているが、アユやビワマスの刺身を出す。だが、ビワマスは月夜のあたりは獲れない、台風が来ると漁師さんが網を上げられて獲れない。常時供給ができるわけでない。ビワマスの旨みは、主食がアユだというおいしい魚を食べて育っていること。日本全国いろんな魚はいるが、ここがポイントだと思う。食べてみると脂の旨みなど、よくわかる。
進行,川瀬:アユは私たちが食べてもおいしい魚。確かにぜいたく。
進行,川瀬:ビワマスの身が赤いのはなぜか。
川瀬:これは琵琶湖の固有種のエビを食べている。エビはカロチノイドという色素を持っている。エビをあまり食べていないと黄色っぽい色になる。産卵時期は卵に栄養が行っていて、白くてパサパサになる。
進行,川瀬:一番おいしいのは産卵前か。
川瀬:そうです。魚は全てそう。8月までがよいと思う。個人的には、12月とかに獲れるマスがおいしいと思う。漁師さんはそのとき獲れる魚をねらって漁に出られるので、アユ最盛期の頃はビワマスが入らなくなる。脚光をあびると獲りに行ってもらえるかもしれない。
◆ビワマス漁獲の確保について〜放流や養殖などの話
進行,川瀬:琵琶湖の環境が変化して、魚も変化しているとのこと。ビワマスにも影響はあるか。
松岡:川の状態がダメージになると思う。卵を産み付けるので、川の状態が一つ変わると大きなダメージになる可能性がある。外来魚は外来魚の育つ時期と、ビワマスの育つ時期、場所にも接点が少なく生き延びる可能性はある。ただ、環境が変わると卵が産まれなくなるので致命的。滋賀県漁連としても、採卵したものを育てて5cmになったら琵琶湖に放す活動をしている。琵琶湖の中で、23t〜30tぐらいまで安定して獲れるようになってきた。
進行,川瀬:漁業関係者の努力で安定しているとのこと。
進行,川瀬:養殖の話しを聞きたい。養殖場の画像を見ながら話しを聞きたい。
川瀬:ビワマスの人工孵化は長年の悲願。初年度は3000匹を池に入れて育てた。養殖ビワマスは警戒心が強く配合飼料を食べない。人が少し近づいてもすぐ逃げる。15年かかってエサがやってくると寄ってくるよう育てられるようになってきた。水産試験場の努力で養殖魚として育てやすいものになってきた。ビワマスのオスは何もしないと1年目で全部成熟して死んでしまう。噛み合いをする。成熟させないために電球を付けたままで夜を作らずに育てて、何とか2年目に入った。今日出すのは、5月に池入れした魚を育てたもの。養殖の苦労、天然に近づけるための工夫はエサ。ビワマスのエサはないので、アマゴ類のエサをあげる。ただし、アユをエサにして育てないことには天然には今一歩近づけない。きめ細かいビワマスの肉質は出ていると思う。
◆ビワマス漁獲の確保について〜養殖場の話
進行,川瀬:どういう場所で養殖されているか。
川瀬:姉川と草野川の中州の伏流水を使っている。マス類は育てるのに1年半かかる。エサ代、人件費、電気代がかかるのを考えると、マスの養殖場は谷水や川水の電気代ゼロがよい。月々30万円、60万円と使ってポンプアップの水で育てると採算が合わない。規模的には20tほどの稚魚を買い入れるが、20tも成魚にならない。1gの魚が1000倍1500倍、重さが1kg〜1.5kgになって出荷する。エサさえ安いと儲かるが、エサは高い。
◆ビワマス漁獲の確保について〜養殖用飼料の工夫
進行,川瀬:ビワマスはアユを食べるとのこと。鮎茶屋かわせでは、アユも養殖されているが、その未利用のアユが使えるとさらに良いのかも。
川瀬:アユは年間、何tと死ぬ。漁師さんが獲ってきたものを買い付けて池入れするが、よく死ぬ。最盛期の姉川の梁で獲れたアユも死ぬ。リサイクルを考えて死んだ魚を冷凍している。魚の餌はイワシやコサバの魚粉。あと植物性タンパク質などを混ぜて作られるが、そこにアユの魚粉を入れて作っていこうと考えている。琵琶湖の養殖業者も60ほどあったが20業者ほどになった。なんとか生き残りをかけて、アユとビワマスの併用を考えていきたい。
進行,川瀬:エサは長浜バイオ大学などでも天然に近いエサを供給できるように研究をしているところ。
◆ビワマスの写真等の記録から紹介
進行,川瀬:今、虎姫自由館で行なわれている写真展で「ビワマスの一生」が紹介されており、それを紹介する。
ビワマスが川を遡上してジャンプしている様子など
会場からざわめき
進行,川瀬:このあたりの映像は、ビワマスで検索してもらえるとウェブサイトにアップしている。ビワマスを食べられる長浜市内のレストランや、家庭で楽しめるビワマス料理のレシピ、写真やビワマスについて掲載しているので見てもらいたい。
◆会場からの質問を受けて
進行,川瀬:何かご質問があれば。
会場から:ビワマスのメスは放卵すると死ぬということですが、オスはどうか。
松岡:自然界では、メスは卵を出したら、10分足らずで真っ黒に変わる。オスの方はまだ現状を保ちながら、徐々に川の流れに逆らわず流れて行きます。両方とも死ぬ。川に銀色のビワマスは上がって行かないと思うが、銀色になると1年間寿命が延びる。銀色の個体は産卵の兆候がでないということ、同じ時期に生まれている同じ魚でも寿命に違いが出る。
会場から:ビワマスが川に登るときの川はどういう状態が一番良いのか。
松岡:サケ科と同じ兆候がある。生まれたところに帰るようだ。濁水が流れても砂地に産み付けるので、水が安定していることと、速すぎず遅すぎずがよい。卵を産み付けて酸素が補給される。私たちの目線から見てキレイという感覚でよいと思う。水が切れたり、水量がぐっと減ると卵の成長のなかで影響を受ける可能性がある。
会場から:ビワマスは、過去はどういう状態だったか。現在、将来どうしたいかなども聞きたい。
川瀬:養殖ビワマスに関わるものとして、天然ビワマスというおいしい素材を多くの人に知ってもらいたい。地元消費が多く、料理屋にほぼ流れる。一般家庭の食卓にはほぼ上がることはなかった。漁師街のあたり程度。郷土料理として、マスのこけら寿司や、マス飯などもある。今後は、海外からサーモンが入ってきているが、あれに代われるくらいの生産をしていきたい。サーモンと言えば「びわサーモン」と言われるように。養殖ビワマスを天然ものと区別してそう呼んでいる。養殖で、限られた時しか獲れないビワマスを補う意味で、進めていきたいと思っている。
会場から:天然ものは漁獲量も含めて、今までどういう状態だったか。
松岡:もともとビワマスが食べられる人は最高の贅沢。淡水魚の生命線だが、細胞膜がとても薄い。3時間ならOKだが8時間は無理がある。流通が発達していなかった関係で、琵琶湖に接している人しか食べられなかった。そこに行って食べるか、行ってもチャンスに恵まれなかったら口にできなかった。その関係でビワマスにとっての生命線があった。流通が改善されて、冷凍・保冷の技術も広がり、消費できるようになった。ビワマスは好き嫌いはあまりでないほどの味だと思う。
会場から:淡水魚は生で食べたら、寄生虫などの問題でダメやと思われている人もいると思う。その点はどうか。
松岡:時代が進んでいく中で、河川の状況が改善され、下水道整備、飲み水も塩素を使って配慮が届いている、その様変わりがあり、寄生虫についても排水ヵ所で配慮が届いていて年々その状況はなくなっている。漁師でも毎日ビワマスを食べきれないが、漁師にまず症状が現れるので、その人をまず見てもらったらよいと思う。
進行,川瀬:寄生虫については、水産試験場に聞いてみている。海の方は被害がある時もあるが、琵琶湖の方は皆無とは言えないが、被害を聞いたことはないと聞いている。漁師さんも料理屋さんも気を遣っている。安心して食べてもらえると思う。ビワマスは地域の宝物。琵琶湖を大切にしないとビワマスも育ってこない。みなさんで琵琶湖とともにビワマスも愛してもらいたい。
以上
トーク2:食から地域を盛り上げましょう!
講師の成田さん、森さんから、地産地消の意義や、地元の産業を買い支える生産者の役割、また湖北の自然からいただく食品等の恵みについて、お話をいただいた。
進行,辻村:(ゲストの成田さん、森さんのプロフィールを紹介)まず感想からお話を伺いたいと思う。
◆今日、この場の感動
成田:もう言葉がない。生きてきた中で最高に幸せというものが全部詰まっていた。子どもの食育のこと、食べること、みなさんとの交流など。転勤で滋賀に来ましたが、初めて夫の転勤について来たのが滋賀。琵琶湖しか知らなかったが、石けん運動に興味があって滋賀県に来た。今日は生きていてよかったと言うほど感動した。滋賀に来て最初に訪れたのが湖北だった。食べ物にも人にも惚れ込んでいて、それが今日は集まっていた。この場に居合わせて幸せだと思う。
森:この会にはとてもパワーがあると思っている。世界の経済がおかしくなってきた今。巨大な企業が利益を上げるために社会が出来上がっている。それが資本主義。利益を上げるために何をするか、コストを下げることになる。そのためには人件費を下げることになる。人を少なく、給料を下げて、利益を上げていく。そして国際的に大きくなる。日本の国内産業が空洞化して外国に企業が行くのは、給料が安いとか、税金が安いとか、円高があるという事情がある。今までは良かったけれど、日本の国内ではほぼ需要が増えないとなってきた。そうなってくるとどうするかというと、地域の産業を活性化させることだと言われている。地域産業、長浜は観光の街を作った。あとは大手企業を誘致するということをやってきた。それでも、大手も海外に行ってしまったりするので、地域に根差した、自立型の地域産業をしないといけないということだと思う。それが、この会に代表された活動だと思う。
◆地域の産業を一緒になって支えていく社会づくりを
森:ビワマスを世界に輸出するのは不可能。地産地消、地域でとれたものを地域で消費する。食べ物だけではなく、繊維製品もそう。消費がアジアで作られた安いものを買いに行くから、日本の繊維会社は片っ端から倒産した。それをやめて、国産品を買うという方向に転換していく必要はある。TPPの問題もある。外国の安いお米が入ってきたら、日本のお米はどうするか。日本のお米を皆さんが食べても、値段はもっと下げろという話が出てくる。そうしたら農家はもっとやっていけない。それを救うために、自立型地域産業おこしということに真剣に行政も取り組んできた。
経済界では、消費者と生産者を区別して考える。消費者はものを買うときに選択の自由があると言われてきた。ただ、消費者は宣伝で洗脳されているような部分もあったりするが、徹底的に安いものを選ぶと経済界は主張してきた。なので、コストを下げるということを追い求めてきたら、先進国ほどやっていけないようになってきたのが今の時代。安物買いに走る消費者が正しいと言われてきたが、これは間違いだとなってきた。
消費者するだけの人が世の中にいるか。工場で仕事をしているときは生産者、スーパーに買いに行ったら消費者。ご主人は生産労働をしている、奥さんは子どもを育てたり家を守る消費労働—お金をつかう労働のことをこういう、それが消費者である。それでも生産している人がいるから、消費者はお金が入る。だからものを作っている人を一番大切にしないといけない。考え方を変えて、国内産のものしか買わない、と決意をして、そういう消費者の団体で日本の経済をもう一度立て直してもらわないといけない。
すると値段はどうする、となってくる。コストダウンが今の企業間競争の第一条件になっているけれど、安くなって良いことはあまりない。そのときの支出は減るけれど、安いものを買ってみな粗末にしていないか。良いものを生涯使うか。長浜も浜ちりめん産業や浜仏壇屋さんなどもたくさんあった。スーツ屋さんも1人2着買ったら多いほどだった。高い買い物は消費者の方が自分たちで作った商品。自分ではないけれど、家族や日本人が作ったものと言える。そういうものを買って過ごす暮らし方にならないか。日本の暮らしをもう一度振り返っていかないと、ということ。
そういう運動を今、この3月から始めてきた。この運動はぜひ滋賀県中に広まって欲しい。滋賀県に、地元にどんなものがあるか。消費者の方が惚れ込む商品を探してほしい。消費者の方が産業に関して全責任を持っているのだが、今は東京の経済団体のエライ人や言いなりになる政府になっている。実は消費者だろう。消費者が買い物の仕方を考えたら世の中は変わる。そういう運動を広げたい。そういう運動のきっかけにこの活動がなっていって欲しい。全県下で4〜5ヵ所できたら良いと思う。
そのうちに、国内産業を育てる消費者の会連合会を作って、消費者の目線でよい商品を評価して一つ星から五つ星まで推奨商品を決めて、国内商品を買っていく。海外のものを買わないといけない時もあるけれど、そうしていく。そしたらTPPも怖くない。安い農業品が怖くなかったら、日本でないとできない高級な農業製品を輸出することができてくる。
今回の会をできて、こうして大勢の人が会を盛り上げてくださる。それはパワーを感じる。
◆滋賀の良さをみんなで共有できる仕組みや場を作ろう
進行,辻村:大きな課題を受けて、成田さんどうですか。
成田:鹿児島で、過疎地など農産漁村を年に1回まわるこういう会をしていた。分校などを借りて一泊二日の日程で体育館に泊まって、地域の人たち総出でご飯を作ってもらっていた。滋賀でもやりたいなぁと思っていた。滋賀に来たら、滋賀では環境こだわり農業ができた年だった。今で10年目になるが、環境こだわり農業が入口、基本になってきた。これはすごいと思っている。そもそも、環境こだわり農産物がスタートしたら減収になるだろうから、行政と応援団が一緒になって買い支えをしましょうと募集があった。100名の募集に早速応募して、農業のことを勉強していくことになった。その最初が湖北だった。「農の行方を探る会」というのが湖北町の大戸洞舎さんで定期的にあった。
私は知人一人もいない状態で、大戸洞舎までの電車で滋賀県の農業を勉強に行く、湖北の人たちと付き合いがでてくる、湖北の人たちの農業に対する想い、精神の高さを感じた。人柄のすごさに惹かれた。それで特に湖北に惚れ込んでのめり込んでいる。湖北に来るのに旅情を感じながら来て、今日も、霧の琵琶湖を見て、それがしみじみと感動する。
鹿児島でもそういう思いを感じていたのが、滋賀でもないかと思っていたら、生産者消費者交流会がこのように始まった。
こうやってこの会がつながるのが素晴らしいと思っている。
環境こだわり農業も素晴らしい仕組み。日本で最初に行政が実施した条例になる。この制度を農水省が全国モデルにした。それでも滋賀の基準は全国のものより厳しい。その農産物を買い支えないといけない。地元のものは地元の人間が買って、きちっと農家の方の生活が立ち行くようにしていく。きちっと正当な値段をとってもらえるようにする。意識の高い方はきちっと買ってくださる。滋賀の方は意識が高い。「環境こだわり農業」「eat eco」「おいしがうれしが」といろいろな滋賀の農業を守る施策がある。
私たちは消費者だけど、生産者でもある。区別しない言葉がないかと琵琶湖博物館の先生に聞いたら「一味同心」という言葉があると聞いた。みんな一緒で頑張り抜こうという言葉、まだ使っていないが、よいと思う。そういうことが実現してきている滋賀は素晴しいと思っている。
全国に行くときに、お米と滋賀の農産物を持っていって会議の前に現場で試食してもらっている。そして直接注文してくださいとお願いしている。転勤してきた最初、夫は社食で子どもは学食でご飯を食べるが、滋賀のお米はどこで食べてもおいしいと二人ともが言った。安全安心の上においしい。一番食が素晴しいことを、1ヶ月目ぐらいに二人が言っていた。今も子どもは東京の大学に通っているが、米や味噌を送っている。子どもが住んでいるマンションの大家さんにも新米を差し上げたりしていると、早速注文してくださった。一人の力でもこうやって実現するのが嬉しい。そんな風に滋賀が大好きになっていて、夫と住み着こうと、家も県産材を使って建てて、県産の炭を吸湿材として使った。家ができる過程には毎日手伝ったりして通っていたほど。県産材を使うと乾燥に時間がかかるとかで、1年ほどかかって建てたが思い入れ大きい。
こういう会は、参加されている皆さんの連帯を強めて、同じ喜びを共有できるのが素晴しい。これが滋賀県全体で繋がっていけるといいなと思っている。
◆会場から〜地域活性化へ、取組まれる各主体より一言
進行,辻村:そういう話しを受けて、会場からも意見をもらいたい。押谷さんにお願いする。
会場から,押谷さん:森さんの話しを聞きながら、自分自身このあたりの出身でよく遊んでいた。自分の在所が高齢化率50%を越えた。夏に帰って父と話すと、悲しいぐらい家がつぶれて言っている。湖北でも移住支援の活動に関わってきているが、自立型産業につなげていかないと、という意見は大賛成。
私の在所がなぜそうまでなったかというと、究極はそこで生涯を掛けてがんばろうという仕事がどんどんなくなっているからだと思う。この地域の人間がそこで頑張って、そういう産業を起していかないと行けないと考えている。なので、大変楽しく今日の話しは聞かせてもらっている。
進行,辻村:地元から一言でした。朽木から、麻生里山センターさんが来ていただいている。「秋の夜長を楽しむ夕べ」というイベントを5回ほどやっている。お話を伺いたい。
会場から,麻生里山センター上田さん:朽木にもおいしいものがたくさんある。もともと京都出身だが、朽木に惚れて引っ越してきた。私たちはNPO法人で「森林公園くつきの森」の指定管理を担っている。食べ物とは関係ないのだが、今日はM・O・H通信さんから紹介してもらってやってきた。お腹いっぱいになりました。ありがとうございます。
進行,辻村:ありがとうございます。行政の後押しも必要だという話しがあった。ちょっと一言もらいたい。
会場から,滋賀県青田さん:今回は、昨年度多賀町で行なわれた回の2回目となる。私も今日も来ている水谷と一緒に、過疎が進んでいる地域や空き屋が増えていること、なんとか打開できないかと取組んでいる。食べ物ももちろんだが、来ていただいた皆さんの魅力も大変もっておられる。家にも文化にも魅力がある。余呉型民家というものも学んできた。そういうものをどうつないで、町の人に理解してもらって、評価していただき、その地域が元気になることを進めて行きたいと思っている。後押しというほど大きなことではないが、自分たちの中にある知恵の中で、活かしていただけることを、一緒に進んでいきたいと思う。よろしくお願いします。
進行,辻村:ありがとうございます。ぜひ森が言う「消費者の会」や「地産地消を応援する会」というのはなかなかない。私たちもがんばるが、一緒にお願いしたい。
進行,辻村:もう一方、今回ビワマスを応援させてもらったが、ビワマスの振興はバイオインキュベーションセンターで取組んでおられる。引き続きどうでしょうか。
会場から,バイオインキュベーションセンター堀田さん:私も、川瀬とともにビワマスの特産化という取組みをしている。旬の7月頃のビワマスは口の中でとろけるようでおいしい。今日のよりはるかにおいしいと思っている。ぜひそういったものを食べていただきたいと思う。ウェブサイトでも紹介している。ノボリやチラシなどのPRグッズも作って配っている。鮎茶屋かわせさんにも養鱒場から稚魚を買ってもらい、育ててもらっている。売り先がないと困るということで、あちこちのレストランなどに養殖ビワマスを広める活動をしている。皆さんにはぜひ、長浜ではこんなおいしいビワマスが夏場に食べられるとPRしてもらえると嬉しい。
進行,辻村:ありがとうございます。ビワマスの産業化ということで取組まれている様子でした。
滋賀県には伝統食がある。法事に使われているものであったりするが、これは全て地産地消に通じる。次回はぜひ「伝統食」にスポットを当てたい。会場にお越しの方に一言もらいたい。
会場から,ハタザワさん:今日は辻村さんとM・O・H通信の告知を見て寄せてもらった。よい機会をもらったと思う。私は、旧長浜市内に住んでいるが、住宅の中に私のところの土地だけ畑のような環境で作って楽しんでいる。よく伝統料理を作ったり、お漬物を楽しんでいる。今日のビワマスも、丸々の中にいろんな栄養素があると思っている。こうやって参加したりして、レシピをもらったりするものもある、今日も勉強させていただいた。
◆顔が見える関係づくり、技術の継承について
進行,辻村:さて、みなさんのご意見を聞いてどうでしょう。
森:企業の経営は個人の技術を無視してきた。ものを作るのもほとんど機械が作る。それでコストを下げても、人間の価値を下げていくような側面もある。これからの時代、一人一人の技術を活かしたものができるといいと思う。
例えば住宅、ハウスメーカーは、住宅は消耗品でないと困る。25年ぐらいで乗換えてもらえないと商売にならない。そこに職人の技術を見直そう。今、職人の技術というと、ロボットを作ったり、人工衛星を作るようなとても細密なものを加工技術のことを言うが、もっと生活に密着した部分の技術を活かした商品が一つの商品として売れるようなことが出来ていけば、ローカルでもやっていけると思う。
長浜は高校の合併問題でもめている。そこで出てきたのが高等専門学校を作ったらどうかという話しがある。大学進学を目指して高校に入る今、技術を教える場がない。そういう場を作って、個人の技術が活かされる産業づくりを地方から起していく。イタリアはその例になるようだ。
今日は食がテーマだが、衣食住を地域で作って、地域の人がそれを使う、地域の人が元気にしていくということ。顔が見える中でやっていける親戚づきあいのように親身になる関係が本当の商売だと思う。いっぺん売ったらあとは知らないというのでは困る。そういう世の中を作ることの基礎に、こういう活動がなっていくと思っている。4〜5年もこういう活動が出来てきたら、大きな波になってくると思っている。
進行,辻村:そういう活動をやっておられる方がおられるので、感想を聞いてみたいと思う。
会場から,NPO法人環人ネット中塚さん:滋賀県立大学で地域再生についての学座を1年間学び卒業したものが近江環人といい、その卒業したものが70名ほどおり、そのネットワークを作っているのが環人ネット。
私は、団塊世代で豊かになろうと一生懸命作ってきた。でも今、もう一度顔の見える関係をお互いに譲り合うという関係を作っていこうと頑張っているところ。私自身、11月1日から守山市の政策推進マネージャーとして「地域のブランドを作っていく」立場として行政に入った。地域の人の思いを伝えられるように行政から変えていくのも大事かと思う。一つずつ声を聞きながら進めたい。
進行,辻村:ありがとうございます。次の会場は守山かもしれません。
◆子どもたちへ伝える〜オニギリ・お米から
進行,辻村:成田さん、感想も含めてどうぞ。
成田:力のある方がたくさんいらっしゃる。今、私の活動ベースは「こだわり滋賀ネットワーク」という。食と農と環境を考えるというもの。湖北にも支部がある。山カブラの生産のお手伝いをしているところ。県内4地域、湖南・湖東・湖西・大津と分かれて地元の生産者と消費者の絆を作るということをやって来ている。動いていく中で、小さいお子さんを抱えている人が気になる。
長浜市には地産地消協議会というものがある。その生産者の方が長浜市の給食センターに農産物を納めると決定して、いよいよ地産地消が波に乗ると思っている。その協議会にも、生産者の方ときちっとした組織作りをしていこうとしていて楽しみにしている。私は元々自校給食を薦めている。地元の人たちが突然生産物を持ってきてくださっても取り入れていける。それがいいなぁと思っている。それがまた有機農法だったりして、まるごといただけた。環境こだわり農産物が続いていくのは有機農法だと思っている。それが広がるといいなと思っている。
自分の子どもの頃から、おやつをオニギリにしていた。小学校でも、ご飯を食べてもらうために土曜の1限目に時間をもらって読み聞かせをして、各自の子どもたちやお母さんが握ったオニギリを持ち寄って、それを食べた。次の週は図書館で、その次は体育館でなど、毎週読み聞かせをやって、オニギリを食べることを学校側も一緒になって続けた。それが子どもたちの心に残っていて、子どもも言ってくれる。オニギリの大切さを子どもたちはきっちり覚えている。特に湖北のお米はおいしい。若いお母さんたちのグループが湖北にも多くなってきたので、そういう方たちも巻き込んで、地産地消プラス伝統食を教えていく。生活、暮らし、食べること、全てのことを伝えてあげてほしいと思う。家庭でも夫とそう言っていて、月1回家族会議をしてご飯のことや全て話し合っていこうと子どもが巣立つまで続けていた。子どもが思い出すのはやはりオニギリのこと。週末に湖畔に行って家族3人で「おむすび会」というのをしていたり、そういうことでオニギリと読み聞かせで母としての気持ちが伝わったように思う。子どもって手がかかると、主人の父親に言うと「子どもは手を掛けないとだめだ」と言われた。悔いがないようにこれでもかと言うほどに手をかけるように言われた。それから、子どもいとって父や母は私たちしかいないのだと感じて、命をかけて育てた。その命の基本がご飯だった。
これから、ぜひ、足元にあるおいしいご飯を食べさせていただけたらと思う。
◆最後に
進行,辻村:ありがとうございます。森からこの場のまとめをお願いできますか。
森:こういう人間の絆が水くさくなってきた。企業のビジネスもインターネットで終わりということも多い。特に男性がこういう機会に参加しにくけれど、大事だと思う。今世紀は確実に女性の時代。絆を大事にした身近なところのビジネスをやっていきたい。消費者の方と共に会社を作るのだと頑張っていきたいと思う。
進行,辻村:ありがとうございます。質問等あればお受けしたいがいかがでしょう。(特にあがらず)
ビワマスの勉強から運動についてまで話しが及んだ。次回に向けてまた考えていきたい。ぜひ皆さんも輪の中に入ってほしい。地産地消、地元の衣食住の産業化、伝統を守る、子どもに伝える、子どもを伝える、こういったことを含めた地域づくりをやらせてもらいたいと思う。
今日はありがとうございます。
以上
作成:NPO法人木野環境
日時:2011年11月19日(土)11時〜16時
開催場所:朝日漁業会館
参加者:72名(うち,一般参加42名/他,お子さん6名)
参加費:2,000円
主催:よばれやんせ湖北実行委員会
(株式会社びわ鮎センター・吉田農園・株式会社ロハス余呉・長浜み〜な編集室・有限会社GAIA Community・辻村写真事務所・湖国の里山・MOH通信・NPO法人木野環境)
協力:長浜市地産地消推進協議会(長浜市農政課)・NPO法人環人ネット・長浜バイオインキュベーションセンター
◆プログラム
11:00 開会
11:15 トーク1:淡海の宝石!ビワマスについてのお話
松岡 正富さん(尾上朝日漁協)/
川瀬 利弥さん(びわ湖鮎センター)
〔進行〕川瀬 智久さん(長浜バイオインキュベーションセンター)
12:00 休憩
12:15 作り手との交流会
14:15 休憩
14:35 トーク2:食から地域を盛り上げましょう!
成田 賀寿代さん(長浜市地産地消協議会会長・こだわり滋賀ネットワーク)
森 建司さん(株式会社新江州 取締役会長)
15:25 閉会
15:30 直売会
◆開催報告(抜粋)
トーク1:淡海の宝石!ビワマスについてのお話
長浜バイオインキュベーションセンター 川瀬さんによる進行のもと、尾上朝日漁協の松岡さん、びわ鮎センター 川瀬さんから、ビワマスの生態や漁の方法、安定供給を行うための養殖・ブランド化の取組みについてお話が行われた。

幅8メートルの刺し網をどうやってビワマスの通り道に仕掛けるか、真剣に知恵を絞る。ビワマスは賢い、漁師の動きをよく見ている。月が明るいと網が見えてしまってビワマスがよけて通り、仕掛けにかからない。マスは6月、アユは3月が最高に美味しい。ぜひ食べて!などなど
◆川瀬さんから
ビワマスの天然物は大変に美味しいが安定供給できないのが、料理屋などに卸すときにネックとなる。それを補完するためにも、養殖を行い安定供給できるように心がけている。水産試験場が15年かけて人工ふ化にやっと成功した。養殖はエサに水道・電気代もかかり、色々と苦労がある。などなど
作り手との交流会
交流会では、「湖北のフルコース」とも言える、ビワマスや湖北の食材をふんだんに使ったメニューをいただき、それぞれの生産者のみなさんに思いを語っていただいた。
【メニュー】
前菜
ウッディパル余呉…山カブドレッシングのサラダ
お惣菜
梅花亭…ビワマスコロッケ、ビワマスどぼづけの棒寿司、ビワマスの炙り
びわ鮎センター/鮎茶屋かわせ…びわます刺身(養殖もの)、味噌仕立て鍋
尾上漁業組合…びわます刺身(天然もの)
甲津原漬物加工部…イタドリと食用アザミの佃煮
湖北ええもんづくり本舗…そば
ご飯もの
吉田農園…ごはん
筑摩赤丸カブ加工グループ…赤かぶの漬物
三姉妹本舗…白菜たたみ漬け
ながはま元気っ子の会…具だくさんの味噌汁
デザート
吉田農園…米粉のマドレーヌ
mom's kitchen…パン
あやべとうふ店…豆乳ぷるん
その他
菊水飴
伊吹地域の薬草茶(ヨモギ・ビワ・イタドリ・ゲンノショウコ・クマザサ)
講師の成田さん、森さんから、地産地消の意義や、地元の産業を買い支える生産者の役割、また湖北の自然からいただく食品等の恵みについて、お話をいただいた。会場からも多数ご発言いただく。
◆成田さんから
湖北の魅力、真摯な農業者の方の魅力、それを消費者・行政・民間の共同でサポートをしていく体制づくり。こういう共有する場の大切さについて。鹿児島にて行われていた小学生への読み聞かせ後にオニギリをおやつでいただく活動について。もっと滋賀の農産物を大事にしましょう。などなど…
◆森さんから
競争第一の経済から、顔が見えて大事な関係の中からの商売に。技術を伝える場の必要性、また消費者がきっちり地域に根差した技術を支えていく体制づくりについて。この活動を続けて、県内の大きな動きにしていければ…。今は食が中心の視点だが、地域に根差した産業として衣食住に関わる応援をしてくように広げよう。などなど…
閉会後は、お料理を提供した団体さんが選りすぐりの「ええもん」を販売する直売を実施。「おうちでもいただきたい!」という参加者の方が多数ご購入くださり、ほぼ完売の盛況となった。
トーク1:淡海の宝石!ビワマスについてのお話
長浜バイオインキュベーションセンター 川瀬さんによる進行のもと、尾上朝日漁協の松岡さん、びわ鮎センター 川瀬さんから、ビワマスの生態や漁の方法、安定供給を行うための養殖・ブランド化の取組みについてお話が行われた。
びわ湖放送で松岡さんを取材されたDVDを上映
◆ビワマスの生態について
琵琶湖に出て、アユを食べて、一番おいしい状態になるために琵琶湖を動き回る。5月後半頃には竹生島のあたりまで行く。9月頃までは銀色。このときが一番おいしい。産卵期を迎え、赤く色づき、口が曲がる。おおむね3年〜4年で産卵期を迎え一生を終える。3000〜8000粒の卵を産み付ける。8倍になる可能性がある。
◆ビワマス漁の方法
松岡:いくつか説がある。雨が降ると川に遡上することか、飴色で黒くなっているときの姿を言っている。
進行,川瀬:ビワマスの漁の刺し網の方法を教えてほしい。
松岡:カーテンをイメージしてほしい。漁師は水深80〜90mで獲りに行く。表面からそのあたりの水深で魚が泳いでいると思ってほしい。そこに網でカーテンをはる(実物を見せながら説明)。高さは8mほどあり、広げると幅32mほどになる。ピンと張れないので実際は20数m程度に広がる。漁師はどこに魚が泳いでいるのか考えながら、80mの中に網をいれて獲る。網と同じ方向に泳いでいたり、2cmずれていると獲れない。「かかってください」といという獲り方。天気や地形からの水の流れを読んで、頭の中ではすごい葛藤がある。どれだけ努力しても漁獲量が一緒ではない。魚を獲ってくることが、漁師の第一の条件。どれだけ朝早く起きて漁に出ても、魚が獲れなかったら一流から三流になる。魚を獲ることにかけては、カワウの方が能力を持っている。空を飛んで、水に潜って、魚を見ながら獲る。カワウの驚異も感じる。漁は、ビワマスがアユを食べるので、そういう食べる魚の動きも参考にする。
◆ビワマスの獲れる時期等について
松岡:水温が肝心。魚がどの層を泳いでいるか。冬場、琵琶湖は7℃前後になっている、なのでどこに泳いでいても不思議ではない状態。夏の水温が高い頃は、ある層が魚の泳ぐ層になる。そのとき漁をしている。ただ、水面から琵琶湖の底のことを知ろうとしているということ、網に掛っている魚の様子から、網の場所を変えたり、方法を変えたり努力をする。
進行,川瀬:夏はポイントが絞りやすく、冬は水温が全体的に同じなのでポイントが絞れにくいということですね。
進行,川瀬:月が出ている時は獲りにくいと聞くが、なぜか。
松岡:本当のことはわからないが、月が半分以上出ると、水面から10m下の状態でも光が入るそう。なので、網を認識するようで、かかりにくい。月が半分以上かけていると、かかりがよい。あと、古い網だとかかりにくく、新しい網だとかかりやすい。目がいいのではないかと思う。網を認識されているようだ。それによって、(魚ごとに)食べる餌も変わるのではないかと思う。
◆ビワマスのおいしさ
進行,川瀬:料理について聞く。ビワマスの美味しさはどこか。
川瀬:姉川の河口付近、びわ町南浜に生まれたが、昔から、琵琶湖で獲れる魚で一番おいしい魚と言えばビワマスだった。焼いても煮ても、刺身でもよい。自分たちでもあまり食卓に上らなかった。ウグイやハスは多かったが。たくさん獲れたときのおこぼれという感じ。ただおいしい魚であると認識はしていた。湖魚料理の店をしているが、アユやビワマスの刺身を出す。だが、ビワマスは月夜のあたりは獲れない、台風が来ると漁師さんが網を上げられて獲れない。常時供給ができるわけでない。ビワマスの旨みは、主食がアユだというおいしい魚を食べて育っていること。日本全国いろんな魚はいるが、ここがポイントだと思う。食べてみると脂の旨みなど、よくわかる。
進行,川瀬:アユは私たちが食べてもおいしい魚。確かにぜいたく。
進行,川瀬:ビワマスの身が赤いのはなぜか。
川瀬:これは琵琶湖の固有種のエビを食べている。エビはカロチノイドという色素を持っている。エビをあまり食べていないと黄色っぽい色になる。産卵時期は卵に栄養が行っていて、白くてパサパサになる。
進行,川瀬:一番おいしいのは産卵前か。
川瀬:そうです。魚は全てそう。8月までがよいと思う。個人的には、12月とかに獲れるマスがおいしいと思う。漁師さんはそのとき獲れる魚をねらって漁に出られるので、アユ最盛期の頃はビワマスが入らなくなる。脚光をあびると獲りに行ってもらえるかもしれない。
◆ビワマス漁獲の確保について〜放流や養殖などの話
進行,川瀬:琵琶湖の環境が変化して、魚も変化しているとのこと。ビワマスにも影響はあるか。
松岡:川の状態がダメージになると思う。卵を産み付けるので、川の状態が一つ変わると大きなダメージになる可能性がある。外来魚は外来魚の育つ時期と、ビワマスの育つ時期、場所にも接点が少なく生き延びる可能性はある。ただ、環境が変わると卵が産まれなくなるので致命的。滋賀県漁連としても、採卵したものを育てて5cmになったら琵琶湖に放す活動をしている。琵琶湖の中で、23t〜30tぐらいまで安定して獲れるようになってきた。
進行,川瀬:漁業関係者の努力で安定しているとのこと。
進行,川瀬:養殖の話しを聞きたい。養殖場の画像を見ながら話しを聞きたい。
川瀬:ビワマスの人工孵化は長年の悲願。初年度は3000匹を池に入れて育てた。養殖ビワマスは警戒心が強く配合飼料を食べない。人が少し近づいてもすぐ逃げる。15年かかってエサがやってくると寄ってくるよう育てられるようになってきた。水産試験場の努力で養殖魚として育てやすいものになってきた。ビワマスのオスは何もしないと1年目で全部成熟して死んでしまう。噛み合いをする。成熟させないために電球を付けたままで夜を作らずに育てて、何とか2年目に入った。今日出すのは、5月に池入れした魚を育てたもの。養殖の苦労、天然に近づけるための工夫はエサ。ビワマスのエサはないので、アマゴ類のエサをあげる。ただし、アユをエサにして育てないことには天然には今一歩近づけない。きめ細かいビワマスの肉質は出ていると思う。
◆ビワマス漁獲の確保について〜養殖場の話
進行,川瀬:どういう場所で養殖されているか。
川瀬:姉川と草野川の中州の伏流水を使っている。マス類は育てるのに1年半かかる。エサ代、人件費、電気代がかかるのを考えると、マスの養殖場は谷水や川水の電気代ゼロがよい。月々30万円、60万円と使ってポンプアップの水で育てると採算が合わない。規模的には20tほどの稚魚を買い入れるが、20tも成魚にならない。1gの魚が1000倍1500倍、重さが1kg〜1.5kgになって出荷する。エサさえ安いと儲かるが、エサは高い。
◆ビワマス漁獲の確保について〜養殖用飼料の工夫
進行,川瀬:ビワマスはアユを食べるとのこと。鮎茶屋かわせでは、アユも養殖されているが、その未利用のアユが使えるとさらに良いのかも。
川瀬:アユは年間、何tと死ぬ。漁師さんが獲ってきたものを買い付けて池入れするが、よく死ぬ。最盛期の姉川の梁で獲れたアユも死ぬ。リサイクルを考えて死んだ魚を冷凍している。魚の餌はイワシやコサバの魚粉。あと植物性タンパク質などを混ぜて作られるが、そこにアユの魚粉を入れて作っていこうと考えている。琵琶湖の養殖業者も60ほどあったが20業者ほどになった。なんとか生き残りをかけて、アユとビワマスの併用を考えていきたい。
進行,川瀬:エサは長浜バイオ大学などでも天然に近いエサを供給できるように研究をしているところ。
◆ビワマスの写真等の記録から紹介
進行,川瀬:今、虎姫自由館で行なわれている写真展で「ビワマスの一生」が紹介されており、それを紹介する。
ビワマスが川を遡上してジャンプしている様子など
会場からざわめき
進行,川瀬:このあたりの映像は、ビワマスで検索してもらえるとウェブサイトにアップしている。ビワマスを食べられる長浜市内のレストランや、家庭で楽しめるビワマス料理のレシピ、写真やビワマスについて掲載しているので見てもらいたい。
◆会場からの質問を受けて
進行,川瀬:何かご質問があれば。
会場から:ビワマスのメスは放卵すると死ぬということですが、オスはどうか。
松岡:自然界では、メスは卵を出したら、10分足らずで真っ黒に変わる。オスの方はまだ現状を保ちながら、徐々に川の流れに逆らわず流れて行きます。両方とも死ぬ。川に銀色のビワマスは上がって行かないと思うが、銀色になると1年間寿命が延びる。銀色の個体は産卵の兆候がでないということ、同じ時期に生まれている同じ魚でも寿命に違いが出る。
会場から:ビワマスが川に登るときの川はどういう状態が一番良いのか。
松岡:サケ科と同じ兆候がある。生まれたところに帰るようだ。濁水が流れても砂地に産み付けるので、水が安定していることと、速すぎず遅すぎずがよい。卵を産み付けて酸素が補給される。私たちの目線から見てキレイという感覚でよいと思う。水が切れたり、水量がぐっと減ると卵の成長のなかで影響を受ける可能性がある。
会場から:ビワマスは、過去はどういう状態だったか。現在、将来どうしたいかなども聞きたい。
川瀬:養殖ビワマスに関わるものとして、天然ビワマスというおいしい素材を多くの人に知ってもらいたい。地元消費が多く、料理屋にほぼ流れる。一般家庭の食卓にはほぼ上がることはなかった。漁師街のあたり程度。郷土料理として、マスのこけら寿司や、マス飯などもある。今後は、海外からサーモンが入ってきているが、あれに代われるくらいの生産をしていきたい。サーモンと言えば「びわサーモン」と言われるように。養殖ビワマスを天然ものと区別してそう呼んでいる。養殖で、限られた時しか獲れないビワマスを補う意味で、進めていきたいと思っている。
会場から:天然ものは漁獲量も含めて、今までどういう状態だったか。
松岡:もともとビワマスが食べられる人は最高の贅沢。淡水魚の生命線だが、細胞膜がとても薄い。3時間ならOKだが8時間は無理がある。流通が発達していなかった関係で、琵琶湖に接している人しか食べられなかった。そこに行って食べるか、行ってもチャンスに恵まれなかったら口にできなかった。その関係でビワマスにとっての生命線があった。流通が改善されて、冷凍・保冷の技術も広がり、消費できるようになった。ビワマスは好き嫌いはあまりでないほどの味だと思う。
会場から:淡水魚は生で食べたら、寄生虫などの問題でダメやと思われている人もいると思う。その点はどうか。
松岡:時代が進んでいく中で、河川の状況が改善され、下水道整備、飲み水も塩素を使って配慮が届いている、その様変わりがあり、寄生虫についても排水ヵ所で配慮が届いていて年々その状況はなくなっている。漁師でも毎日ビワマスを食べきれないが、漁師にまず症状が現れるので、その人をまず見てもらったらよいと思う。
進行,川瀬:寄生虫については、水産試験場に聞いてみている。海の方は被害がある時もあるが、琵琶湖の方は皆無とは言えないが、被害を聞いたことはないと聞いている。漁師さんも料理屋さんも気を遣っている。安心して食べてもらえると思う。ビワマスは地域の宝物。琵琶湖を大切にしないとビワマスも育ってこない。みなさんで琵琶湖とともにビワマスも愛してもらいたい。
以上
トーク2:食から地域を盛り上げましょう!
講師の成田さん、森さんから、地産地消の意義や、地元の産業を買い支える生産者の役割、また湖北の自然からいただく食品等の恵みについて、お話をいただいた。
進行,辻村:(ゲストの成田さん、森さんのプロフィールを紹介)まず感想からお話を伺いたいと思う。
◆今日、この場の感動
森:この会にはとてもパワーがあると思っている。世界の経済がおかしくなってきた今。巨大な企業が利益を上げるために社会が出来上がっている。それが資本主義。利益を上げるために何をするか、コストを下げることになる。そのためには人件費を下げることになる。人を少なく、給料を下げて、利益を上げていく。そして国際的に大きくなる。日本の国内産業が空洞化して外国に企業が行くのは、給料が安いとか、税金が安いとか、円高があるという事情がある。今までは良かったけれど、日本の国内ではほぼ需要が増えないとなってきた。そうなってくるとどうするかというと、地域の産業を活性化させることだと言われている。地域産業、長浜は観光の街を作った。あとは大手企業を誘致するということをやってきた。それでも、大手も海外に行ってしまったりするので、地域に根差した、自立型の地域産業をしないといけないということだと思う。それが、この会に代表された活動だと思う。
◆地域の産業を一緒になって支えていく社会づくりを
森:ビワマスを世界に輸出するのは不可能。地産地消、地域でとれたものを地域で消費する。食べ物だけではなく、繊維製品もそう。消費がアジアで作られた安いものを買いに行くから、日本の繊維会社は片っ端から倒産した。それをやめて、国産品を買うという方向に転換していく必要はある。TPPの問題もある。外国の安いお米が入ってきたら、日本のお米はどうするか。日本のお米を皆さんが食べても、値段はもっと下げろという話が出てくる。そうしたら農家はもっとやっていけない。それを救うために、自立型地域産業おこしということに真剣に行政も取り組んできた。
経済界では、消費者と生産者を区別して考える。消費者はものを買うときに選択の自由があると言われてきた。ただ、消費者は宣伝で洗脳されているような部分もあったりするが、徹底的に安いものを選ぶと経済界は主張してきた。なので、コストを下げるということを追い求めてきたら、先進国ほどやっていけないようになってきたのが今の時代。安物買いに走る消費者が正しいと言われてきたが、これは間違いだとなってきた。
消費者するだけの人が世の中にいるか。工場で仕事をしているときは生産者、スーパーに買いに行ったら消費者。ご主人は生産労働をしている、奥さんは子どもを育てたり家を守る消費労働—お金をつかう労働のことをこういう、それが消費者である。それでも生産している人がいるから、消費者はお金が入る。だからものを作っている人を一番大切にしないといけない。考え方を変えて、国内産のものしか買わない、と決意をして、そういう消費者の団体で日本の経済をもう一度立て直してもらわないといけない。
すると値段はどうする、となってくる。コストダウンが今の企業間競争の第一条件になっているけれど、安くなって良いことはあまりない。そのときの支出は減るけれど、安いものを買ってみな粗末にしていないか。良いものを生涯使うか。長浜も浜ちりめん産業や浜仏壇屋さんなどもたくさんあった。スーツ屋さんも1人2着買ったら多いほどだった。高い買い物は消費者の方が自分たちで作った商品。自分ではないけれど、家族や日本人が作ったものと言える。そういうものを買って過ごす暮らし方にならないか。日本の暮らしをもう一度振り返っていかないと、ということ。
そういう運動を今、この3月から始めてきた。この運動はぜひ滋賀県中に広まって欲しい。滋賀県に、地元にどんなものがあるか。消費者の方が惚れ込む商品を探してほしい。消費者の方が産業に関して全責任を持っているのだが、今は東京の経済団体のエライ人や言いなりになる政府になっている。実は消費者だろう。消費者が買い物の仕方を考えたら世の中は変わる。そういう運動を広げたい。そういう運動のきっかけにこの活動がなっていって欲しい。全県下で4〜5ヵ所できたら良いと思う。
そのうちに、国内産業を育てる消費者の会連合会を作って、消費者の目線でよい商品を評価して一つ星から五つ星まで推奨商品を決めて、国内商品を買っていく。海外のものを買わないといけない時もあるけれど、そうしていく。そしたらTPPも怖くない。安い農業品が怖くなかったら、日本でないとできない高級な農業製品を輸出することができてくる。
今回の会をできて、こうして大勢の人が会を盛り上げてくださる。それはパワーを感じる。
◆滋賀の良さをみんなで共有できる仕組みや場を作ろう
進行,辻村:大きな課題を受けて、成田さんどうですか。
成田:鹿児島で、過疎地など農産漁村を年に1回まわるこういう会をしていた。分校などを借りて一泊二日の日程で体育館に泊まって、地域の人たち総出でご飯を作ってもらっていた。滋賀でもやりたいなぁと思っていた。滋賀に来たら、滋賀では環境こだわり農業ができた年だった。今で10年目になるが、環境こだわり農業が入口、基本になってきた。これはすごいと思っている。そもそも、環境こだわり農産物がスタートしたら減収になるだろうから、行政と応援団が一緒になって買い支えをしましょうと募集があった。100名の募集に早速応募して、農業のことを勉強していくことになった。その最初が湖北だった。「農の行方を探る会」というのが湖北町の大戸洞舎さんで定期的にあった。
私は知人一人もいない状態で、大戸洞舎までの電車で滋賀県の農業を勉強に行く、湖北の人たちと付き合いがでてくる、湖北の人たちの農業に対する想い、精神の高さを感じた。人柄のすごさに惹かれた。それで特に湖北に惚れ込んでのめり込んでいる。湖北に来るのに旅情を感じながら来て、今日も、霧の琵琶湖を見て、それがしみじみと感動する。
鹿児島でもそういう思いを感じていたのが、滋賀でもないかと思っていたら、生産者消費者交流会がこのように始まった。
こうやってこの会がつながるのが素晴らしいと思っている。
環境こだわり農業も素晴らしい仕組み。日本で最初に行政が実施した条例になる。この制度を農水省が全国モデルにした。それでも滋賀の基準は全国のものより厳しい。その農産物を買い支えないといけない。地元のものは地元の人間が買って、きちっと農家の方の生活が立ち行くようにしていく。きちっと正当な値段をとってもらえるようにする。意識の高い方はきちっと買ってくださる。滋賀の方は意識が高い。「環境こだわり農業」「eat eco」「おいしがうれしが」といろいろな滋賀の農業を守る施策がある。
私たちは消費者だけど、生産者でもある。区別しない言葉がないかと琵琶湖博物館の先生に聞いたら「一味同心」という言葉があると聞いた。みんな一緒で頑張り抜こうという言葉、まだ使っていないが、よいと思う。そういうことが実現してきている滋賀は素晴しいと思っている。
全国に行くときに、お米と滋賀の農産物を持っていって会議の前に現場で試食してもらっている。そして直接注文してくださいとお願いしている。転勤してきた最初、夫は社食で子どもは学食でご飯を食べるが、滋賀のお米はどこで食べてもおいしいと二人ともが言った。安全安心の上においしい。一番食が素晴しいことを、1ヶ月目ぐらいに二人が言っていた。今も子どもは東京の大学に通っているが、米や味噌を送っている。子どもが住んでいるマンションの大家さんにも新米を差し上げたりしていると、早速注文してくださった。一人の力でもこうやって実現するのが嬉しい。そんな風に滋賀が大好きになっていて、夫と住み着こうと、家も県産材を使って建てて、県産の炭を吸湿材として使った。家ができる過程には毎日手伝ったりして通っていたほど。県産材を使うと乾燥に時間がかかるとかで、1年ほどかかって建てたが思い入れ大きい。
こういう会は、参加されている皆さんの連帯を強めて、同じ喜びを共有できるのが素晴しい。これが滋賀県全体で繋がっていけるといいなと思っている。
◆会場から〜地域活性化へ、取組まれる各主体より一言
進行,辻村:そういう話しを受けて、会場からも意見をもらいたい。押谷さんにお願いする。
会場から,押谷さん:森さんの話しを聞きながら、自分自身このあたりの出身でよく遊んでいた。自分の在所が高齢化率50%を越えた。夏に帰って父と話すと、悲しいぐらい家がつぶれて言っている。湖北でも移住支援の活動に関わってきているが、自立型産業につなげていかないと、という意見は大賛成。
私の在所がなぜそうまでなったかというと、究極はそこで生涯を掛けてがんばろうという仕事がどんどんなくなっているからだと思う。この地域の人間がそこで頑張って、そういう産業を起していかないと行けないと考えている。なので、大変楽しく今日の話しは聞かせてもらっている。
進行,辻村:地元から一言でした。朽木から、麻生里山センターさんが来ていただいている。「秋の夜長を楽しむ夕べ」というイベントを5回ほどやっている。お話を伺いたい。
会場から,麻生里山センター上田さん:朽木にもおいしいものがたくさんある。もともと京都出身だが、朽木に惚れて引っ越してきた。私たちはNPO法人で「森林公園くつきの森」の指定管理を担っている。食べ物とは関係ないのだが、今日はM・O・H通信さんから紹介してもらってやってきた。お腹いっぱいになりました。ありがとうございます。
進行,辻村:ありがとうございます。行政の後押しも必要だという話しがあった。ちょっと一言もらいたい。
会場から,滋賀県青田さん:今回は、昨年度多賀町で行なわれた回の2回目となる。私も今日も来ている水谷と一緒に、過疎が進んでいる地域や空き屋が増えていること、なんとか打開できないかと取組んでいる。食べ物ももちろんだが、来ていただいた皆さんの魅力も大変もっておられる。家にも文化にも魅力がある。余呉型民家というものも学んできた。そういうものをどうつないで、町の人に理解してもらって、評価していただき、その地域が元気になることを進めて行きたいと思っている。後押しというほど大きなことではないが、自分たちの中にある知恵の中で、活かしていただけることを、一緒に進んでいきたいと思う。よろしくお願いします。
進行,辻村:ありがとうございます。ぜひ森が言う「消費者の会」や「地産地消を応援する会」というのはなかなかない。私たちもがんばるが、一緒にお願いしたい。
進行,辻村:もう一方、今回ビワマスを応援させてもらったが、ビワマスの振興はバイオインキュベーションセンターで取組んでおられる。引き続きどうでしょうか。
会場から,バイオインキュベーションセンター堀田さん:私も、川瀬とともにビワマスの特産化という取組みをしている。旬の7月頃のビワマスは口の中でとろけるようでおいしい。今日のよりはるかにおいしいと思っている。ぜひそういったものを食べていただきたいと思う。ウェブサイトでも紹介している。ノボリやチラシなどのPRグッズも作って配っている。鮎茶屋かわせさんにも養鱒場から稚魚を買ってもらい、育ててもらっている。売り先がないと困るということで、あちこちのレストランなどに養殖ビワマスを広める活動をしている。皆さんにはぜひ、長浜ではこんなおいしいビワマスが夏場に食べられるとPRしてもらえると嬉しい。
進行,辻村:ありがとうございます。ビワマスの産業化ということで取組まれている様子でした。
滋賀県には伝統食がある。法事に使われているものであったりするが、これは全て地産地消に通じる。次回はぜひ「伝統食」にスポットを当てたい。会場にお越しの方に一言もらいたい。
会場から,ハタザワさん:今日は辻村さんとM・O・H通信の告知を見て寄せてもらった。よい機会をもらったと思う。私は、旧長浜市内に住んでいるが、住宅の中に私のところの土地だけ畑のような環境で作って楽しんでいる。よく伝統料理を作ったり、お漬物を楽しんでいる。今日のビワマスも、丸々の中にいろんな栄養素があると思っている。こうやって参加したりして、レシピをもらったりするものもある、今日も勉強させていただいた。
◆顔が見える関係づくり、技術の継承について
森:企業の経営は個人の技術を無視してきた。ものを作るのもほとんど機械が作る。それでコストを下げても、人間の価値を下げていくような側面もある。これからの時代、一人一人の技術を活かしたものができるといいと思う。
例えば住宅、ハウスメーカーは、住宅は消耗品でないと困る。25年ぐらいで乗換えてもらえないと商売にならない。そこに職人の技術を見直そう。今、職人の技術というと、ロボットを作ったり、人工衛星を作るようなとても細密なものを加工技術のことを言うが、もっと生活に密着した部分の技術を活かした商品が一つの商品として売れるようなことが出来ていけば、ローカルでもやっていけると思う。
長浜は高校の合併問題でもめている。そこで出てきたのが高等専門学校を作ったらどうかという話しがある。大学進学を目指して高校に入る今、技術を教える場がない。そういう場を作って、個人の技術が活かされる産業づくりを地方から起していく。イタリアはその例になるようだ。
今日は食がテーマだが、衣食住を地域で作って、地域の人がそれを使う、地域の人が元気にしていくということ。顔が見える中でやっていける親戚づきあいのように親身になる関係が本当の商売だと思う。いっぺん売ったらあとは知らないというのでは困る。そういう世の中を作ることの基礎に、こういう活動がなっていくと思っている。4〜5年もこういう活動が出来てきたら、大きな波になってくると思っている。
進行,辻村:そういう活動をやっておられる方がおられるので、感想を聞いてみたいと思う。
会場から,NPO法人環人ネット中塚さん:滋賀県立大学で地域再生についての学座を1年間学び卒業したものが近江環人といい、その卒業したものが70名ほどおり、そのネットワークを作っているのが環人ネット。
私は、団塊世代で豊かになろうと一生懸命作ってきた。でも今、もう一度顔の見える関係をお互いに譲り合うという関係を作っていこうと頑張っているところ。私自身、11月1日から守山市の政策推進マネージャーとして「地域のブランドを作っていく」立場として行政に入った。地域の人の思いを伝えられるように行政から変えていくのも大事かと思う。一つずつ声を聞きながら進めたい。
進行,辻村:ありがとうございます。次の会場は守山かもしれません。
◆子どもたちへ伝える〜オニギリ・お米から
進行,辻村:成田さん、感想も含めてどうぞ。
成田:力のある方がたくさんいらっしゃる。今、私の活動ベースは「こだわり滋賀ネットワーク」という。食と農と環境を考えるというもの。湖北にも支部がある。山カブラの生産のお手伝いをしているところ。県内4地域、湖南・湖東・湖西・大津と分かれて地元の生産者と消費者の絆を作るということをやって来ている。動いていく中で、小さいお子さんを抱えている人が気になる。
長浜市には地産地消協議会というものがある。その生産者の方が長浜市の給食センターに農産物を納めると決定して、いよいよ地産地消が波に乗ると思っている。その協議会にも、生産者の方ときちっとした組織作りをしていこうとしていて楽しみにしている。私は元々自校給食を薦めている。地元の人たちが突然生産物を持ってきてくださっても取り入れていける。それがいいなぁと思っている。それがまた有機農法だったりして、まるごといただけた。環境こだわり農産物が続いていくのは有機農法だと思っている。それが広がるといいなと思っている。
自分の子どもの頃から、おやつをオニギリにしていた。小学校でも、ご飯を食べてもらうために土曜の1限目に時間をもらって読み聞かせをして、各自の子どもたちやお母さんが握ったオニギリを持ち寄って、それを食べた。次の週は図書館で、その次は体育館でなど、毎週読み聞かせをやって、オニギリを食べることを学校側も一緒になって続けた。それが子どもたちの心に残っていて、子どもも言ってくれる。オニギリの大切さを子どもたちはきっちり覚えている。特に湖北のお米はおいしい。若いお母さんたちのグループが湖北にも多くなってきたので、そういう方たちも巻き込んで、地産地消プラス伝統食を教えていく。生活、暮らし、食べること、全てのことを伝えてあげてほしいと思う。家庭でも夫とそう言っていて、月1回家族会議をしてご飯のことや全て話し合っていこうと子どもが巣立つまで続けていた。子どもが思い出すのはやはりオニギリのこと。週末に湖畔に行って家族3人で「おむすび会」というのをしていたり、そういうことでオニギリと読み聞かせで母としての気持ちが伝わったように思う。子どもって手がかかると、主人の父親に言うと「子どもは手を掛けないとだめだ」と言われた。悔いがないようにこれでもかと言うほどに手をかけるように言われた。それから、子どもいとって父や母は私たちしかいないのだと感じて、命をかけて育てた。その命の基本がご飯だった。
これから、ぜひ、足元にあるおいしいご飯を食べさせていただけたらと思う。
◆最後に
進行,辻村:ありがとうございます。森からこの場のまとめをお願いできますか。
森:こういう人間の絆が水くさくなってきた。企業のビジネスもインターネットで終わりということも多い。特に男性がこういう機会に参加しにくけれど、大事だと思う。今世紀は確実に女性の時代。絆を大事にした身近なところのビジネスをやっていきたい。消費者の方と共に会社を作るのだと頑張っていきたいと思う。
進行,辻村:ありがとうございます。質問等あればお受けしたいがいかがでしょう。(特にあがらず)
ビワマスの勉強から運動についてまで話しが及んだ。次回に向けてまた考えていきたい。ぜひ皆さんも輪の中に入ってほしい。地産地消、地元の衣食住の産業化、伝統を守る、子どもに伝える、子どもを伝える、こういったことを含めた地域づくりをやらせてもらいたいと思う。
今日はありがとうございます。
以上
2012年08月29日
よばれやんせ湖北2011 参加生産者
(紹介コメント)おいしさ極上の湖魚を食べてもらいたい!湖国の漁師さんです | |
団体名 | 朝日漁業組合 |
登場メニュー | 天然ものビワマス |
連絡先 | 0749-79-0320 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市湖北町尾上144-14 |
ウェブサイト | |
担当者 |
(紹介コメント)熱意あふれるラーメン屋さん!地場産食材メニューを現在開発中! | |
団体名 | 梅花亭 |
登場メニュー | マスコロ・ビワマスの糠漬け・炙り |
連絡先 | 0749-65-6450 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市大戌亥町1031-3 |
ウェブサイト | http://ameblo.jp/baikatei/ |
担当者 |
(紹介コメント)ビワマスのブランド化、安定供給を目指しておられます | |
団体名 | (株)びわ鮎センター/鮎茶屋かわせ |
登場メニュー | ビワサーモン(養殖ビワマス) |
連絡先 | 0749-72-4110 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市南浜町 |
ウェブサイト | http://www.ayuchaya.com/ |
担当者 |
(紹介コメント)伝統の農法と新しい加工技術で人気の新商品です | |
団体名 | ウッディパル余呉 |
登場メニュー | 焼畑でとれた山カブのドレッシング和え、ツブリナ入りサラダ |
連絡先 | 0749-86-4145 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市余呉町中之郷260 |
ウェブサイト | http://woodypal.jp/ |
担当者 |
(紹介コメント)食や文化…湖北の“えぇもん”を発信!されています | |
団体名 | 湖北えぇもんづくり本舗 |
登場メニュー | 伊吹大根のおろし/湖北そば |
連絡先 | 0749-62-0144(国民宿舎豊公荘内) |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市公園町10-1 国民宿舎豊公荘内 |
ウェブサイト | http://emon.shiga-saku.net/ |
担当者 | 林 |
(紹介コメント)安心のこだわり米、米粉お菓子、大人気でした | |
団体名 | 吉田農園 |
登場メニュー | ご飯・米粉マドレーヌ |
連絡先 | TEL:0749-73-2746/FAX:0749-73-2917 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市三川町883 |
ウェブサイト | http://www.yof21.com/ |
担当者 | 吉田道明 |
(紹介コメント)子どもたちの「食育」、楽しく取組まれています | |
団体名 | ごはん大すき!にぎにぎの会 |
登場メニュー | 具だくさんのお味噌汁 |
連絡先 | niginiginokai@yahoo.co.jp |
主な活動場所 | 浅井社会福祉センター(長浜市内保町480-3)、古民家(長浜市鳥羽上町751) |
ウェブサイト | http://www.facebook.com/pages/ごはん大すきにぎにぎの会/222080774536157 |
担当者 | 田中裕子 |
(紹介コメント)味噌や漬物、山菜弁当、地域の味を販売 | |
団体名 | 甲津原漬物加工部 |
登場メニュー | 佃煮(イタドリ・食用アザミ) |
連絡先 | 0749-59-0225 |
主な活動場所 | 滋賀県米原市甲津原1753 |
ウェブサイト | http://www.zb.ztv.ne.jp/magokorokyo/sub1.htm |
担当者 |
(紹介コメント)彩り美しいカブのお漬物。お茶請けにも◎ | |
団体名 | 筑摩赤丸生産グループ |
登場メニュー | 赤カブ漬け物 |
連絡先 | 0749-52-4399 |
主な活動場所 | 滋賀県米原市筑摩512-2 |
ウェブサイト | |
担当者 |
(紹介コメント)白菜を丁寧に重ねて漬けた、独特の伝統食品です | |
団体名 | 三姉妹本舗 |
登場メニュー | 白菜たたみ漬け |
連絡先 | 0749-73-3802 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市酢176 |
ウェブサイト | |
担当者 |
(紹介コメント)地域の素材を活かして、多彩なパンを焼いておられます | |
団体名 | Mom's Kitchen |
登場メニュー | パンいろいろ・トチの実クッキー |
連絡先 | 0749-86-2562 |
主な活動場所 | 長浜市余呉町管並480妙理の里加工場内 |
ウェブサイト | http://www.inakataiken.com/data/html/638.html |
担当者 |
(紹介コメント)Iターンの豆腐屋さん。大豆の甘みあふれる味がします | |
団体名 | あやべとうふ店 |
登場メニュー | 豆乳ぷるん |
連絡先 | 0749-74-2445 |
主な活動場所 | 滋賀県長浜市北ノ郷町316 |
ウェブサイト | http://www.inakataiken.com/data/html/654.html |
担当者 |
(紹介コメント)伊吹地域に伝わる薬草茶、いっぺん試してみやんせ | |
提供者 | 谷口 康さん(米原市上平寺) |
登場メニュー | 薬草茶(ヨモギ・ビワ・イタドリ・ゲンノショウコ・クマザサ) |
連絡先 | 道の駅「旬彩の森」にて商品販売あり |
主な活動場所 | 滋賀県米原市伊吹1732-1 |
ウェブサイト | |
担当者 |